本記事では第三のビール(新ジャンル)である「麦とホップ<赤>」の特徴を紹介します。
また、麦とホップ<赤>と、通常の<青>との違いも解説。
「麦とホップ<赤>を買って失敗した」とならないために、実際に飲んでみた感想もお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください^^
こんな方におすすめ
- 麦とホップ<赤>の味を知りたい。
- 麦とホップ<赤>と<青>の違いを知りたい。
- 麦とホップ<赤>の評価・レビューを知りたい。
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麦とホップ<赤>|ラガービール
麦とホップ<赤>は、高アルコールとコクが特徴のビールです。
麦とホップ<赤>は、スーパーであまり見かけないため「新商品か?」と思われがちです。
ですが、実は2013年から期間限定で発売した後、2019年から通年販売を開始している「レギュラー商品」
麦とホップ<赤>は、ひっそりと人気で、根強いファンを持つ、「知る人ぞ知る」新ジャンルのビールと言えるでしょう。
それでは、麦とホップ<赤>の特徴を順に見ていきましょう!
ビアスタイル
麦とホップ<赤>はラガービール(ピルスナー)に分類されます。
ビールの2大分類
- ラガービール:世界のビールの約90%
- エールビール:クラフトビールに多い
ラガービールの特徴は、軽やかな飲み心地。
ちなみに、日本のスーパーで売られているビールのほとんどがラガービールのため、日本人にとっても馴染みのある風味です。
ラガービールはエールビールよりも個性がない傾向がありますが、さっぱりとしていて安価のため、世界中で愛されるビールとなりました。
原材料
麦とホップ<赤>の原材料は以下のとおりです。
原材料
- 発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、大麦)
- スピリッツ(大麦)
発泡酒+アルコール
ざっくり説明すると、麦とホップ<赤>は発泡酒にアルコールを混ぜたビールです。
詳しくは「麦とホップ<赤>はビールじゃない?」の項目をご覧ください。
原材料の特徴は、すべて「大麦」を使用していること。
スピリッツ(純粋なアルコール)の原料が「大麦」のみとなっています。
スピリッツとは、原料の食材からアルコールのみを抽出したものです。
そのため、「スピリッツの原料の違い」のみで、「ビール(新ジャンル)の風味の違い」は分かりづらいかと思います。
(少なくとも筆者は分かりません。笑)
注目すべきは、大麦の加工方法。
「カラメル麦芽」といって、麦芽をロースト(焙煎)することで、濃い色と深いコクを出しているのが特徴です。
実際に飲んでみるのが楽しみですね^^
成分・カロリー
麦とホップ<赤>の主な成分・カロリーは次のとおり。
栄養成分等 | 含有量(100mlあたり) |
カロリー | 52kcal |
炭水化物 | 4.0g |
糖質 | 3.9g |
麦とホップ<赤>の1本(350ml)あたりのカロリーは182kcal、糖質は13.65gです。
参考
一般的なビールの糖質量:3g(100mlあたり)
麦とホップ<赤>は一般的なビールと比べると、糖質量は多めです。
そのため、一般的なビールよりもコクがあると予想されます。
アルコール度数
麦とホップ<赤>のアルコール度数は6%です。
麦とホップ<赤>は「普通のビールよりやや高めのアルコール度数」という認識でOKです。
参考
普通のビールのアルコール度数:4〜5%
価格
麦とホップ<赤>の価格は350mlで140円〜です。
(2023年7月現在)
ちなみに、実店舗で買うよりAmazonなどのネットショップでまとめ買いした方が安く手に入ります。
なお、酒税の税率の変更により麦とホップ<赤>は2023年10月に値上げする予定です。
麦とホップ<赤>が好きな方は、今のうちにまとめ買いした方が良いかもしれませんね^^
麦とホップ<赤>と<青>の違い
結論、ロースト麦芽か否か
麦とホップ<赤>と<青>の細かい違いについては、割愛しますが、風味に決定的な違いがあります。
決定的な違いは次のとおり
ポイント
- 麦とホップ<赤>:ロースト麦芽
- 麦とホップ<青>:麦芽
つまり、本記事で紹介する、麦とホップ<赤>は麦芽をロースト(焙煎)していることが決定的な特徴になっています。
麦芽のロースト(焙煎)については、例えばコーヒーの焙煎が分かりやすいかと思います。
コーヒー豆は焙煎すればするほご、苦味やコクがでます。
コーヒーと同様に、ビールも原料である大麦を焙煎することで、コクが増します。
(焙煎すると、重めの風味になり、キレは悪くなる)
ビールにコクが必要かどうかは、正直好みの問題です。
まったりとした、「キレの悪い、コクのあるビール」が好きな人もいれば、
きりっとした「キレの良い、あっさりとしたビール」が好きな人もいます。
本記事で紹介する「麦とホップ<赤>」は、前者の「キレの悪い、コクのあるビール」に該当します。
失敗しないためにも、あなたの普段の好みや、本記事のレビューなど参考に購入するかどうかを検討してみてくださいね^^
麦とホップ<赤>はビールじゃない?
結論、麦とホップ<赤>はビール
麦とホップ<赤>は新ジャンル(第三のビール)ですが、「一応、ビール」と呼んでも良いかと思います。
理由は次のとおり。
ざっくり解説すると、ビールは次の3つに分類されます。(2023年7月現在)
ビールの種類 | 麦芽使用率 |
ビール | 50%以上 |
発泡酒 | 49%以下 |
第三のビール(新ジャンル) | 発泡酒+アルコール |
つまり、主原料である「麦芽」の使用比率によって分類が変わります。
逆に言えば、いずれも「麦芽使用比率が違うだけのビール」と読み換えることができます。
そのため、麦とホップ<赤>(第三のビール・新ジャンル)はビールじゃないのか?という問には、
「一応、ビールの分類」というのが、正しい答えかと思います。
とはいえ、第三のビールは「麦芽」の使用率が低いため、風味はビールに確実に劣ります。
さらに言えば、第三のビールは、麦芽比率の低い「発泡酒」にアルコールを混ぜたものであるため、「アルコールのトゲトゲしさ」を感じることも少なくありません。
麦とホップ<赤>は体に悪いか?
結論、麦とホップ<赤>は体に悪くない
麦とホップ<赤>には「香料」や「人工甘味料」などの添加物は使用されていないため、体に悪くありません。
添加物が使用されていないため、ケミカル感(薬っぽさ)もありません。
また、麦とホップ<赤>は、発泡酒にアルコールを混ぜただけなので、本物のビールと栄養成分もほぼ同じです。
なお、麦とホップ<赤>はアルコール度数は6%と、普通のビールと比べて高めなので、注意は必要です。
麦とホップ<赤>は体に悪くないとはいえ、アルコールそのものが体に悪いので、飲み過ぎると体に悪いのは言うまでもありません。笑
麦とホップ<赤>の味はうまい?まずい?レビュー・評価
基本情報 | 評価 | 特徴 |
苦味 | 苦味は非常に少ない。 | |
香り | ロースト麦芽の香ばしい香り。 | |
コク | 糖質量と比例して重め。 | |
キレ | コクがあるため、切れ味は悪い。 | |
酸味 | 酸味はあまり無い。 | |
甘味 | 深い甘味を感じる。 |
プルタブを開けると、ロースト麦芽のカラメルを彷彿させる、香ばしい香りが。
これは期待。
また、意外と「アルコールのツンとした臭い」はない。
麦芽の香ばしさで、アルコール感が消されているのかも。。。
ホップの香りは弱めですが、安さを考慮すれば、まだ許容範囲です。
しっかりと麦芽をローストしているため、しっかり焦茶色!
ジョッキに注いだ瞬間の泡立ちは良いです。
ただ、発泡酒にリキュールを混ぜているため、泡持ちはあまり良く無いですね。
まぁ、こればっかりはしょうがない。。。
糖質量はビールより多いですが、泡持ちはそこまで良くなく、2〜3分ほどでほとんど泡が消えてしまいます。
発泡酒にリキュールを混ぜたのも関係があるかもしれません。
ちなみに、グラスに注がない場合は、サーモス缶ホルダーがおすすめ。
このように、すっぽりと500ml缶がおさまり、夏でも冷え冷えの状態をキープしてくれます。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
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麦とホップ<赤>の味は?
実際に飲んでみた第一印象は、
「甘めの風味と、しっかりめのコク」
一般的な「ロースト麦芽系」のビールは、重すぎて飲みにくいビールが多いです。
ですが、麦とホップ<赤>はけっこう飲みやすいです!
麦芽をしっかりローストした「カラメルのような甘い香り」もしっかりします。
気になる「アルコールのツンとした臭い」も意外と少なく、飲みやすい。
コクも十分にあり、普通のビール以上です。
とはいえ、コクがあれば良いという訳ではなく、ラガーの醍醐味である「ゴクゴク飲める爽快感」はありません。
麦とホップ<赤>は、かなりしっかりめの風味。
実際に飲んでみた感想としても、普通のビールよりも濃いという認識で良いかと思います。
個人的には「夏にゴクゴク飲む」としたら、普通の麦とホップ(青)の方が好きですね。笑
(重めのビールは、クラフトビールなどの方が間違いなく美味しいので。)
散々言いましたが、「ロースト麦芽系」の新ジャンルでは、秋の宴などの「秋シリーズ」よりも、麦とホップ<赤>の方が美味しく感じました。
麦とホップ<赤>は、重めの風味が好きで、安価で飲みたい方には良いビールかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、サッポロビールの「麦とホップ<赤>」をレビューしました。
特徴は「甘めの風味と、しっかりめのコク」です。
麦とホップ<赤>はアルコール度数が高いので、お酒があまり強くない方は涼しめの季節にゆっくり飲むのにオススメです!
以上、参考になれば嬉しいです^^