本記事では、ノンアルコールビールにアルコールが入っている理由を、簡潔に、できるだけ分かりやすく解説します。
こんな方におすすめ
- アルコール度数0.00%のノンアルコールビールを探している
- 妊娠中・運転中でも飲めるノンアルコールビールを探している
- ノンアルコールビールにアルコールが入っている理由を知りたい
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ノンアルコールビールにアルコールが入っている理由
結論、酒税法では、アルコール度数1%未満の飲料は「ノンアルコール」として表記して良いことになっているからです。
そのため、「ノンアルコールビール」であっても商品によっては、アルコールが微量入っていることがあります。
特に海外のビール会社の商品は、アルコールが含まれていても「ノンアルコール」と表記されていることがあるため、注意が必要です。
ノンアルコールビールの定義
ノンアルコールビールとは、アルコール度数が0.9%以下のビール風味の飲料です。
Q1 酒類の定義を教えてください。
A 酒税法において酒類とは、アルコール分1度以上の飲料(飲用に供し得る程度まで水等を混和してそのアルコール分を薄めて1度以上の飲料とすることができるものや水等で溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含みます。)をいいます。
そのため、「アルコール度数0.00%」と表記がないノンアルコールビールは、アルコールが含まれている可能性があるという認識でOKです。
例えば、「アルコール度数0.0%」と表記がある商品は「0.01%〜0.05%」のアルコールが含まれている可能性が高いです。
なお、アルコール度数が「0.1%以上」の商品は、きちんと「アルコール度数0.5%」などと表記されている傾向があります。
ノンアルコールビールの醸造方法
ノンアルコールビールの醸造方法は多岐に渡りますが、大きな分類は次の2つ。
ポイント
- アルコールが発生しないようにビールを作る
- ビールを作ってからアルコールを抜く
そもそもアルコールが発生しないように作るか、普通にビールを作ってからアルコールを抜くかの2種類です。
いずれの方法もアルコールが微量残る可能性がありますが、完全にアルコールを抜く方法もあります。
細かく説明すると難しいので、簡潔に解説します。
参考記事:ノンアルコールビール醸造酒の製造方法
アルコールが発生しないようにビールを作る
そもそも、アルコールが発生しないように作る方法は、主に次の3つ。
ポイント
- アルコール潜在量の低減
- アルコール生成量の抑制
- アルコール生成の停止
細かく説明すると難しいので、ざっくり解説していきます。
参考
ビールとは、大麦麦芽(糖分)などに、酵母(酵素)を加えて、発酵(風味+アルコール)させることで、作ることができます。
ビールに近い風味でアルコールを発生させない方法は、主に次のとおり。
アルコールを発生させない方法 | メリット | デメリット |
大麦麦芽を減らす | 糖質(カロリー)を低くできる | コクがなく、不味くなる |
アルコールを生成しにくい酵母を使う | ビールに近い風味にできる | 酵母入手が困難 |
発酵を途中で止める | ビールに近い風味にできる | 微量にアルコールが残る |
日本のビール会社の多くは、大麦麦芽の量を減らすことで、低カロリー・低糖質のノンアルコールビールを生産しています。
そのため、コクがなく、水っぽくい「不味いノンアルコールビール」と酷評されることが多いです。
一方で、海外のビール会社の多くは、酵母の発酵を途中で止める等して、ビールに近いノンアルコールビールを生産しています。
そのため、「美味しいが、ごくわずかにアルコールが残留している」と指摘されることがあります。
ビールを作ってからアルコールを抜く
詳しい説明は参考記事に譲りますが、ビールを作ってからアルコールだけを除外する方法があります。
この方法は一般的に「脱アルコール製法」と呼ばれています。
脱アルコール製法の特徴は次のとおり。
ポイント
- アルコールをほぼ完全に除外できる
- 製造コストが高い
近年では、製造技術の発達から、ほぼ完全にアルコールが除外できるようになりました。
そのため、美味しくて、アルコール度数が0.00%であるノンアルコールビールの商品も流通し始めています。
ただ、残念ながら、脱アルコール製法をしているのは、海外のビール会社が多いです。
日本のビール会社でも脱アルコール製法を採用していいる企業もありますが、「完全にアルコールが除去できていない」か「値段が高い」かのいずれかです。
本記事の「アルコール度数0.00% のノンアルコールビール3選」では、海外の100円台の美味しいノンアルコールビールを紹介しているので、ぜひご覧ださい^^
ノンアルコールビールにアルコールが入っていても問題ないか?
ノンアルコールビールと表記があるにも関わらず、アルコールが入っているとなると、人によっては問題もあるかと思います。
アジェンダは次のとおり。
ポイント
- 運転中にノンアルコールビールを飲んだら逮捕されるか?
- 妊娠中・授乳中にノンアルコールビールを飲むと危険か?
- 未成年はノンアルコールビールを飲んでも違法にならないか?
- 「アルコールが入っていること」について、筆者の意見
順に見ていきましょう!
運転中にノンアルコールビールを飲んだら逮捕されるか?
結論、微量でもアルコールを含むノンアルコールビールを飲んだ場合、逮捕される可能性があります。
以下の記事で、「何本飲んだら逮捕される恐れのがあるか」を解説しているので、参考にしてみてください。
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妊娠中・授乳中にノンアルコールビールを飲むと危険か?
結論、アルコールを含むノンアルコールビールは避けた方が無難です。
妊娠中や授乳中の場合、オールフリーのような添加物が多いノンアルコールビールも避けた方が良いでしょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
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未成年はノンアルコールビールを飲んでも違法にならないか?
結論、未成年がノンアルコールビールを飲んでも違法にはなりません。
そうとはいえ、擬似的な飲酒体験は、青少年の健全な育成に悪影響を及ぼす恐れがあるため、避けるべきです。
サントリーのHPでも、ノンアルコールビールについて、以下のように注意喚起しています。
20歳未満は飲用しないでください。また、大人も子供にすすめないでください。
-中略-
アルコール分1%未満のものは法律上は20歳未満も飲用可能です。
しかしながら、20歳未満がお酒風味のノンアルコール飲料を飲むことは、たとえアルコール分が0.00%であっても酒類への誘引につながる恐れがあります。
引用元:20歳未満とお酒|サントリー
「アルコールが入っていること」について、筆者の意見
筆者の意見としては、アルコール度数0.0%表記のものは、妊娠中や運転をする方でも飲んでも大丈夫です。
以下、妊娠中・授乳中・運転中の方を「ハイリスクの方」とする。
注意ポイント
あくまで筆者の意見であり、ハイリスクの方が0.0%のノンアルコールビールを飲む場合は、自己責任でお願いします。
0.0%のノンアルコールビールをハイリスクの方が飲んでも問題ない理由は、アルコール含有量が微量すぎるからです。
0.01〜0.05%ほどのアルコール度数を気にしていたら、日常生活もまともに送れないです。
例えば、味噌や醤油などにもアルコールは含まれていますが、妊娠中の方で調味料を使わない方は少ないかと思います。
定性的に大丈夫と言っても説得力がないので、定量的なデータは次のとおりです。
品目 | 摂取量(ml) | 摂取アルコール(g) |
減塩醤油(5%) | 15ml | 0.6g |
ノンアルコールビール(0.05%) | 350ml | 0.14g |
刺身を食べるために使う醤油(5%)に含まれるアルコール量よりも、ノンアルコールビール(0.05%)に含まれるアルコール量の方が少ないことが分かります。
妊娠中や運転をする方で、醤油も避けている方は少ないかと思います。
そのため、筆者の意見としては、ハイリスクの方であっても、アルコール度数0.0%表記のノンアルコールビールを飲んでも問題はありません。
注意ポイント
あくまで筆者の意見であり、ハイリスクの方が0.0%のノンアルコールビールを飲む場合は、自己責任でお願いします。
とはいえ、アルコール度数0.00%の、「本当にノンアルコールなビール」を探している方もいるかと思います。
そこで、あなたの代わりに筆者が、54種類のノンアルコールビールから3つ厳選したので、ぜひご覧くさい^^
ポイント
- アルコール度数0.00%
- 約100円
【アルコール度数0.00%】ノンアルコールビール3選
順位 | 商品名 | 風味 |
1位 | ヴェリタスブロイ | まろやかで豊かな大麦麦芽の風味は「レーヴェンブロイ」に近い |
2位 | アサヒドライゼロ | 辛口でシャープなキレは「スーパードライ」に近い |
3位 | オルジュゼロ | 爽やかで苦味のない風味はビールが苦手な方でも飲みやすい。 |
妊娠中・授乳中の方はヴェリタスブロイがおすすめ
1位 ヴェリタスブロイ
項目 | 評価 | コメント |
風味 | サツマイモのような風味。 | |
低価格 | 108円と標準的。 | |
無添加 | 添加物は入っていない。 |
風味はドイツビールに非常に近い
ヴェリタスブロイの特徴は、ドイツビールに特有の「サツマイモのような香り」です。
糖質オフながら、しっかりとしたコクとなめらかな泡を楽しむことができます。
似ているビールでいうと、ドイツビールの「レーヴェンブロイ」かと思います。
栄養バランスも良く、ビタミンとミネラルが豊富に含まれているため、妊娠中・授乳中の方にもおすすめです。
詳しくは、以下の記事で紹介しています。
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2位 アサヒドライゼロ
項目 | 評価 | コメント |
風味 | シャープなキレ。 | |
低価格 | 103円で標準的。 | |
無添加 | 添加物は多く使用されている。 |
「香料」や「アセスルファムK」などの添加物が多い
アサヒドライゼロの糖質は0gのため、あっさりした風味がします。
また、添加物の「苦味料」ではなく、ビールの原料である「ホップ」をしっかり使っているため、苦味も強めです。
強い苦味のある辛口で、あっさりめの風味は「スーパードライ」に近い。
添加物が多い点を除けば、なかなか良いノンアルコールビールです。
詳しくは、以下の記事で紹介しています。
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3位 オルジュゼロ
基本情報 | 評価 | 特徴 |
風味 | アロマホップの爽やかな香り。 | |
低価格 | 69円〜という圧倒的コスパ | |
無添加 | 添加物は使用されていない。 |
オルジュゼロは、アロマホップの爽やかなの風味が特徴のノンアルコールビールです。
オルジュゼロは、ドンキホーテ限定のコスパに優れたノンアルコールビールです。
ドンキはわりとどこでもあるので、誰でも手に入れやすい点と、価格の安さが優れています。
そして、なんといってもアロマホップの爽やかな飲み心地が特徴。
類似良品として、ビアリー香るクラフトなどがありますが、価格が2倍以上する割に、そこまで風味に違いはありません。
アロマホップ系をコスパで選ぶなら、オルジュゼロ一択です。
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スーパーで売っているノンアルコールビールを飲むと「コクがなく、薬っぽい」商品ばかりで、ノンアルコールビールを嫌いになる方も多いかと思います。 本記事では、ビールをこよなく愛する筆者が、54種類のノンア ...
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、「ノンアルコールビールにアルコールが入っている理由」を解説しました。
筆者の意見としては、「アルコール度数0.0%(わずかにアルコールが入っている)のノンアルコールビールは、ハイリスクの方でも飲んで問題ない」です。
どうしても、アルコールが心配な方は、筆者が54種類のノンアルコールビールから厳選した、アルコール度数0.00%の3選もぜひご覧ください。
以上、参考になれば嬉しいです^^